1.1 外食産業
外食産業全体の市場規模はやや弱含みです。最も市場規模の大きい飲食店は、ファストフードなどの他の飲食店がわずかながら伸びていますが、それ以外は軒並み市場規模が微減です。
料飯店に関しては、全ての業種で市場規模が3~4%縮小しており、特にバー・キャバレー・ナイトクラブの落ち込みが大きくなっています。
料理品小売業はわずかながら市場規模が拡大していますが、ほぼ横ばいとみて良いでしょう。
1.2 卸売業
卸売業全体の市場規模はほぼ横ばいです。鉱物・金属材料卸売業や自動車卸売業、電気機械器具卸売業が10%以上市場を拡大していますが、衣服・身の回り品卸売業、他の機械器具卸売業、家具・建具・什器卸売業が大きく市場規模を縮小しています。
卸売業を規模別に見ると、表3にあるように、規模の小さい卸売店が市場規模を下げているのに対し、大規模な卸売店では市場規模が拡大しており、大型店へのシフトが進んでいると見て良いでしょう。
1.3 小売業
小売業全体では市場規模は拡大しています。総合小売業に分類される百貨店や総合スーパーのみが市場規模を縮小しており、家電量販店、ドラッグストアなどの専門に特化した店舗の拡大傾向が小売業の大きな特徴です。
業態別に見ると、表5にあるように、既存の百貨店、スーパーマーケットが苦戦している中で、コンビニエンスストアが市場規模を拡大して、今や百貨店の市場規模を上回っています。
1.4 サービス業
サービス業には様々なビジネスがありますが、勝ち組と負け組が比較的クリアになっています。インターネット附随サービス業や遊園地・テーマパークは勝ち組として市場規模を拡大しているのに対して、新聞業、出版業、情報サービス業などの既存サービス業は軒並み市場規模を縮小いています。ビジネスモデルが大きく変化していることの表れと見ることが出来ます。