1.コーチングとは何か?
コーチングとは、コーチとクライアント(コーチの支援を受ける人)の関係構築に基づき、コーチが専門的なコミュニケーション・スキルを駆使して、双方間で対話を重ねることを通じて、クライアントの気づき、自発的行動、ありたい姿を引き出すプロセスのことを指します。
コーチングの語源であるコーチとは「馬車」のことであり、馬車の使命は乗る人を目的地まで送り届けることにあります。コーチングにおけるコーチの役割も同様に、クライアントを目標達成に導くことにあります。
企業経営者、スポ―ツ選手、学生などの属性を問わず、夢や目標を達成したい人は、誰もがコーチの助けを必要としているとも言えます。コーチングの歴史は古く、スポーツ分野においては、1880年代にボート競技の指導者をコーチと称して他のスポーツに波及、ビジネス分野においては、1950年代ごろにハーバード大学でジネススキルとしてのコーチングに関する研究が始まった模様です。
2.コーチとクライアント間のコミュニケーション
コーチングにおいて、コーチはクライアントに対して様々な質問をすることによって、クライアントの気づきを促します。質問には、4つの類型があり、今回ご紹介するフレームワークである「ジョハリの窓」で説明することができます。下表右下の「未知の窓」に位置する質問が、もっともクライアントの気づきを引き出すことができる、とされています。
ちなみに「ジョハリの窓」は、米国の心理学者2名の名前に由来しており、自己理解および他者との関係性分析を通じて、最適なコミュニケ―ションを模索するツールとして誕生しました。コーチを自分、クライアントを他者に読み替えて、二者間の対話がどのカテゴリーに属するのかを書き込んでいくことで、コミュニケーションの予見性を高めていきます。過去のコミュニケーションの振り返りにも活用できます。
おすすめのテンプレート
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