広告の目的は、会社広告であっても、商品広告であっても、知名度の向上です。広告そのものが直接ビジネスに直結するものではありません。広告はコストであることに留意が必要です。広告を出すことが目的化してはいけないのです。常に、コスト意識を持って、広告効果とのバランスを考えましょう。
広告媒体には、新聞・雑誌、フリーペーパ、チラシなどの従来媒体に加えて、今日ではインターネットが重要になっています。どの媒体をどの程度活用するかは、コストと効果の関係で判断します。効果は、媒体が持つ特徴を良く理解した上で判断しましょう。
判断材料としては、発行部数、購読者、知名度、ターゲット、値段 があります。
広告費としては、掲載費とともに、コンテンツ制作費を考えておく必要があります。自分で制作しても良いですが、その出来映えは自ずと差があり、コンテンツ制作費をケチったために、せっかくの掲載が意味をなさなくなる可能性がありますので、注意しましょう。
広告媒体の種類
新聞
ペーパレス化が進む今日においても、新聞は最もポピュラーな紙媒体として生き残っています。新聞に広告を出す場合、全国版か地方版か、朝刊か夕刊かを考える必要があります。当然コストがそれぞれ違いいます。新聞広告は基本的にその大きさと場所で値段が決まります。
法定公告の場合、1cm 1段で100,000~150,000円程度です。
朝刊に営業広告を出す場合は、1段あたり、2,000,000~3,000,000円程度です。
突き出しだと、朝刊の1面の場合、1,100,000円程度で、他面だと900,000円程度です。
雑誌
雑誌には週刊誌、月刊誌、季刊誌があります。また、対象別にも分かれていて、OL向け、サラリーマン向け、若年者向けなどがあり、特定のジャンルの雑誌もあります。
雑誌に広告を出す場合も、雑誌の傾向や発行部数をチェックする必要があります。雑誌の場合は、場所や大きさに加えて、カラーによってもコストが大きく変わることに留意が必要です。
<価格400~600円程度、発行部数10万部の週刊誌の場合>
裏表紙 4色 1ページで1,200,000~2,500,000円程度
表紙の裏 4色 1ページでは、900,000~2,000,000円程度
記事中 1色 1ページでは、600,000~1,000,000円程度になります。
フリーペーパー
フリーペーパは、特定の限定したエリアに無料で配布されたり、駅などに置かれて、無料で持ち帰ることができる情報誌です。フリーペーパは基本的に広告収入で成り立っています。大手の雑誌などに比べると、コストが安く付き、広告の目的によっては、意外な効果を発揮する場合がありますので、検討に値します。
<発行部数50万部の月間誌の場合>
1ページ 500,000~800,000円程度
1/8ページだと 50,000~100,000程度になります。
折り込みチラシ
新聞の中に挟まれます。古くから定着している広告媒体です。人によっては、新聞を読む前に、チラシからチェックする人もいます。留意点としては、折り込みチラシは新聞社ではなく、折り込み広告専門の業者に依頼する必要があることです。新聞社に問い合わせれば業者を教えてくれます。
<東京23区、1,000枚あたり>
B5だと 2,700~3,200円程度になります。
B4になると 3,300~3,700円程度になります。
インターネット広告
今日、インターネット広告は一般的です。一般的すぎてかつてのような効果は薄れていますが、それでも不特定多数の目にさらす効果は抜群です。
インターネット広告には、HP上のものとメール配信があります。形態も、バナー型やプッシュ型など様々です。
インターネット広告は、サイトアクセス数、サイトの知名度、掲載頻度、スペースや大きさなどによって、非常に細かく料金設定がなされています。主なサイトはこの広告収入で成り立っているからです。
主な広告会社としては、Yahoo、Google、goo、Exciteなどがあります。