基本的な面接・採用の考え方
店の顧客にとっては、P/Aも正社員も関係ありません。P/Aだからといって許されることは基本的にないと考えましょう。近年ネットにアップされている問題動画の大半はP/Aによるものです。このようなこともあり得るという前提に立って、P/Aの面接・採用には留意しましょう。
面接されるのは、志望者だけではありません。会社(店)も志望者から面接されているのです。優秀な人は他社(他店)でも引っ張りだこである可能性があります。志望者に会社(店)を選んでもらわなくてはいけないのです。
志望者は、また、その店の顧客でもある可能性が高いのです。志望者も出来れば自宅から近い会社(店)で働きたいのです。であれば、志望者はその店の顧客になる(である)可能性が極めて高いのです。
言うまでもありませんが、面接では、自分の会社(店)にとって、戦力になる人材かどうかを冷静に見抜くことが極めて重要です。これは、言うのは簡単ですが、実際はなかなか難しく、採用のベテランであっても、見事に騙されるケースも多々あります。向こうも真剣なのです。中長期的な目線で人格を見るように心がけましょう。志望者の本気度を計ることも重要です。
実際の面接をイメージしてみる
面接会場のレイアウトを工夫しましょう。相手の緊張を溶くことが重要です。威圧感のない配席レイアウトを心がけましょう。
一人あたりの面接時間をあらかじめ決めておきましょう。通常は15~20分程度です。あまり永いと志望者に不必要に負担を負わせてしまいます。
導入部は自己紹介や会社(店)説明から入りましょう。出来るだけ志望者の緊張をとるよう心がけ、話題も、天気やスポーツ、最近の事件など、当たり障りのないことから選びます。上から面線のいかにも面接官という態度は論外です。理由は基本的な考え方のところで述べた通りです。会社(店)も選ばれる立場であり、志望者は顧客でもあるということを忘れてはいけません。
面接のイロハですが、出来るだけ相手に話させる場面を多くします。YES、NOだけで答えられる質問は極力少なくしましょう。相手の話し方で、言葉遣いや表現力、コミュニケーション力、ひいては人格までも、ある程度観察できます。
面接のチェック項目
以下は一般的な面接のチェック項目です。これらを基本にしつつ、オリジナリティを加えていきましょう。
- 態度・言葉遣い
- 身だしなみ・服装
- 髪型・化粧
- 印象(明るさ、清潔感)
- 挨拶、返事
- 若々しさ
- やる気
- 協調性
- 本人の条件・希望との整合
- 通勤時間
採用後の準備
P/Aの採用が決まったら、名札、タイムカード、ユニフォームなどを準備します。また、雇用契約書の作成も必要です。雇用契約書の中には、重要事項として、給与、勤務時間、休憩、昇級、退職などの労働条件を明示し、口頭でも説明します。
教育
何事も最初が大事です。初出勤では、店長から、会社や店の方針、理念などを説明し納得感を獲得します。接客の心構えなど、マニュアル以前の意識付けを最初に行いましょう。
これらが終了した後に、発声訓練や接客のパフォーマンスなどの本格的な訓練に移ります。