「会議」という言葉がタイトルに入っている書籍は世の中に何冊あるの?
ある電子書籍ウェブサイトにアクセスし、「会議」というワードを入力して検索したところ、検索結果は11,552件でした(2024年5月20日時点)。実は、このなかには、会議運営ノウハウ本だけではなく、ドキュメンタリーや小説に類するジャンルの書籍も含まれています。キチンとカウントできていませんが、ざっと目を通した限りでは、この三分の一にあたる4,000件くらいは、会議運営ノウハウについての本であるという印象です。
なぜ、世の中には会議運営ノウハウ本が溢れているの?
ビジネスパーソンを中心に会議運営で悩んでいる人が多いという実態があり、その読者層をターゲットに見据えて出版社各社が競って獲りに行く、という構造が背景にあるのではないかと思います。例えばですが、大手日系メーカーの会議手法を紹介するという切り口の書籍を調べてみると、複数冊が存在することからも、出版業界が鎬を削っている状況が伺えます。
読者はどの本を選べばいいの?
生まれて初めて会議運営を任されたとき、運営経験はあるけれども改善したいと考えたとき、ノウハウ本はとても頼りになる存在です。しかしながら、数多ある書籍の中から自分に合った1冊を見つけるのは至難の業であり、自分に合った1冊にたどり着くまでには相当な時間がかかることが予想されます。そこで提案したいのは、いきなり本に走るのではなく、まずは会議運営のためのテンプレート「OARR」を使って実際に会議を運営してから、会議運営上補強したいポイントを明確にして、本探しをすることをおススメします。
会議運営のためのフレームワーク「OARR」とは?
「OARR」とは、会議運営者が意識しておきたいポイントや心構えを簡潔に1枚の表にまとめたフレームワークであり、OUTCOME、AGENDA、ROLE、RULE、それぞれの頭文字を繋げたワードです。オールと読みます。OUTCOMEは何を達成するために会議をするのか、AGENDAはその達成のために何を話し合うのか、ROLEは参加者の役割分担をどうするか、RULEは参加者に求めるマナーや作法は何か、を表しております。会議の準備段階で表の各項目を埋め、書いたことを実践し、効果的・効率的な会議運営に繋げていきます。目的の曖昧な会議は、時間の浪費に繋がりかねませんので、「OARR」の活用を通じた思考の整理は、その回避策となります。
「JTC」について
最近よく目にする「JTC」とは、Japanese Traditional Company(日本の伝統企業)を指すネットスラングでありますが、定義は使い手によって様々です。論調も一定ではなく、ポジティブだったり、ネガティブだったり、ネガポジのバランスを取ったり、バラエティに富んでいます。JTCの特徴を表す一例として、JTCにおける会議の多さや長さを批判的に取り挙げるケースも散見されますので、会議というものに対する世間の関心の高さをよく表していると思います。
おすすめのテンプレート
下段に「OARR」の画像がありますので、クリックすると、格納先まで一気にジャンプします。是非お使いください。