国内市場の縮小
いま、日本国内の文具市場は、DXやペーパーレス化の影響で縮小傾向にあります。紙の保存方式も、紙から電子データに移行し、ファイリングする機会は減っています。内需減少の歴史を紐解きますと、①2008年のリーマンショックで、事務用文具の購入者である企業や行政による買い控えが発生、②コロナ禍の出社制限と在宅勤務により、デジタル活用を前提とした働き方が普及、といったイベントが影響しています。
活路は、個人消費と海外市場
こうしたなか、国内文具メーカーが着目しているのが、個人消費と海外市場です。例えば、アート向け需要(スケッチ、デッサンなど)はむしろ高まっております。個々人が個性的な文具を保有することを通じて友人同士の会話が弾むという効能もあるようです。贈り物に添えるメッセージカードをSNSにアップする際に「映える」カードを買い求める消費者心理も見逃せません。素材にこだわった高品質の文具というセグメントの開拓も行われているようです。
紙と鉛筆に対する根強い日常ニーズの一例
スマートフォンやタブレット端末が普及した結果、紙と鉛筆が淘汰されたかというと、そうではなく、むしろ棲み分けができているのではないかと思います。例えば、放課後子供教室(児童クラブ)や、スポーツ少年団で、フィールド上で運営管理的立場を担う人にとっては、デジタルデバイスよりも、紙と鉛筆のほうが軽くて携帯しやすく、記録がスピーディーにできる、という利便性が支持されるケースが考えられます。
おすすめのテンプレート
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