1.3兆円市場が変えるロードサイドの風景
ガソリンスタンド、外食チェーン、コンビニ、カーディーラーなど、交通量が多い道路沿いは、いつも多種多様な店舗がひしめきあっており、賑やかです。いつしか、リユース業の店舗や看板も目立つようになり、負けじと劣らぬ存在感を放っています。
このような風景の変化は、環境配慮や廃棄物削減に対する意識の高まりと社会への定着を如実に物語っています。過去10年間で、リユース市場(中古自動車や中古住宅を除く)は年率7%以上で右肩上がりで成長しており、市場規模は3兆円を超えている模様です。
2.3Rとは
3R(さんアール、スリーアール)とは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の頭文字から成り、地球環境への配慮あるアクションの総称です。
Reduceは、製造時に使う資源量を減らしたり廃棄物の発生を抑制する取り組みです。Reuseは、使用済み製品を繰り返し使用し続けることです。Recycleは、廃棄物を原材料やエネルギー源として再利用することです。
最近、廃食油を回収してから燃料(航空燃料や軽油)を製造する試みが盛んに行われておりますが、これはRecycleに該当します。
3.リユース業界の概観
まず、バリューチェーンは下図の通りです。左端が買取、真ん中がリユース事業者、右端が販売です。買取、販売ともに多種多様な手法が開発されております。リユース事業形態は店舗型もあればネット型もあり、品揃えは総花的な取り扱いからジャンル特化型まで様々です。
このように概観を整理したうえで、新規参入の余地はあるのか、既に参入している企業は競争優位を保てるのか、といった検討には「ファイブフォース分析」を用います。
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ファイブフォース分析は、特定業界の競争構造を、5つの切り口「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」から把握するビジネスフレームワークです。
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