起業する前に、家族とじっくり話し合いをしなければならないことがあります。
「退職」です。
起業だけでなく転職する際にも務めていた会社を退職しなければならないわけですが、
できれば円満退社を目指したいですよね。
円満退社のためにも家族と話し合って理解や協力を得なければなりませんし、
退職するとしても会社の上司や同僚とはできる限り良好な関係のままでいたいものです。
精神的負担にも関わってきますし、起業した際に以前の会社を円満退社していれば、事業で絡める可能性も出てきます。
起業するならば支援や協力は一人でも多く得られた方が良いのです。
起業後の協力は難しいとしても、関係が悪化して妨害されたり事業の邪魔をされるようなことがないよう
できるだけ穏便な関係でありたいものです。
そして同じように家族の理解があってこその退社にしたいもの。
家族と関係が悪化したまま起業するというのは、スタートとしては精神的にも事業的にも良いとは言えませんね。
最初のうちは従業員を雇えるほどの余力がないからと、家族に手伝ってもらいたい場面もあるはずです。
家族に資金援助をお願いしなければならない場面もあるかもしれません。
事業がどう転がろうが家族は心の支えであり実質的な協力者になってくれる存在です。
退職にしろ転職にしろ起業にしろ、家族からの理解は得ておきたいですし、
積極的に協力してもらえる関係でいるべきです。
円満退職のためのポイント
円満退職のためにもこのことわざを胸に刻んでおいてください。
「発つ鳥、後を濁(にご)さず」
退社で最もベストなのは「円満であること」
例えば自主退社であってもリストラであっても、会社が倒産したからであったとしても
同僚や後輩や取引先、できれば上司とも円満でお別れしたいもの。
円満退社の方がお互いの心情的にも良いというだけでなく、
起業して始めたビジネスの顧客や取引先になりうる可能性もあるからです。
何がどこでどう転ぶかわからない時代。
以前の勤め先が良い取引先や関連会社になる可能性もあるわけですから、
ビジネスで関わる可能性がゼロでない以上、良好な関係であるよう努力するべきです。
ただ1点注意したいのは、退職後に起業を予定していることを、あまり口外しないようにすることです。
起業に関してどこで誰が妬みや嫉妬を感じるか分かりませんから、
起業の邪魔や妨害を目論む人がいる可能性もあるんです。
円満退社のためにはバカ正直に起業について話さないようにすることも一つのポイントなので、
口外しないよう注意しながらも、次のビジネスに必要な市場調査を密かに進めるのが賢いやり方ですよ。
円満退社のための家族との関係
退職して転職するとしても、退職して起業するにしても人生において大きな転換期です。
そこから大きく人生が変わっていく可能性もあるので、家族への相談は大前提でしょう。
家族としっかり話して理解してもらった上で退職することが大切であり、
そのための話し合いはおろそかにしてはいけません。
例えばプレゼン相手が専門的なことを何も知らないとしたら、噛み砕いて情報を伝えなければいけませんよね。
家族に対してもそうです。
起業のメリットデメリットも分からないという家族もいるかもしれませんから、
丁寧に根気強く説明していく過程を大切にしてください。
もしも開業に関する資金援助、運営への出資を家族にも募るのであれば
それこそ出資者・援助者へ納得のいく説明やプレゼンが必要なはずです。
円満退社のために必要なコミュニケーション
一人一人との関係性や絆の深さ、距離の近さは異なりますが、誰とでも良好な関係でいるべきです。
めんどくさいと感じてしまう人間関係もあるでしょうが、
わざわざ衝突する必要はありませんし、それこそ当たり障りなく適度な距離をキープするべきです。
けれども一切議論せずスルーというのも如何なものか。
起業すればいつか必ず、はっきりと言葉で意思を伝えなければならない場面が出てきます。
感情的にならずに落ち着いて、順序立てて的確に言葉で説明しましょう。
ネットやスマホの普及で、言いたいことをメールやラインやSNSで便利に言えるようになりました。
けれども特にビジネスの場合、面と向かって目と目を合わせて話をすることも重要で、
そんな向き合えた相手の考えは伝わりやすいものです。
信頼関係ができている相手や面識がある相手とのスケジュール調整ならば
文面として残せるメールの方が断然便利ではあります。
いつ会うか、何時に会うかといったやりとりは記録に残しておいたほうが便利。
電話だと相手を一定時間拘束してしまいますし、作業の手をストップさせてしまう可能性もあるので
時にはメールやLINEといったツールの方がベストなこともあります。
周りを見渡せば様々なコミュニケーションツールが活用されていますよね。
固定電話やスマホ、手書きの手紙にパソコンやスマホからのメール、FAXや昔ながらの電報などなど。
それぞれTPOに合わせた使い方というものがあり、いつの時代にも必要とされるツールであり、
ベストなタイミングならばより情報伝達に付加価値がつきます。
利便性を求める時代ではあるけれども、時代遅れに思われがちなツールも確かに重宝されているんです。
今やメールやLINEでのやりとりが主流ですが、手書きの手紙をもらうと心が暖かくなりませんか?
年賀状に一言添えてあるだけでも、懐かしさや嬉しさを感じるものです。
そっけない印刷しただけの年賀状よりも、一人一人へのメッセージ付きのメールの方が嬉しいなんてことも。
コミュニケーションは多岐に渡りますが、家族や同僚、後輩や上司や知人友人らとの良好なコミュニケーションのためにも
これらのコミュニケーションツールを有効活用すべきです。
まとめ
円満退職のメリット:勤めていた会社で関わった人たちも起業後に仕事で関わる可能性がある
家族から理解を得るメリット:事業の協力や出資・支援者となってくれるかもしれない
上記2点のメリットのために、多岐にわたるコミュニケーションツールを有効活用すべし!