アルバイトやパート(以下、P/A)の募集を、買い手市場の意識で実施するのは間違いです。「雇ってやる」ではなく、「来てもらう」という意識を持つ必要があります。P/Aは必ず他の店と比較して応募を決めます。それが同業種とは限りません。できるだけ、良い人材を集めたければ、それなりの配慮が必要です。
募集媒体
P/Aを募集する媒体は色々あります。
インターネットのサイト、情報誌、新聞折り込み、学校への掲示、店内の張り紙、口コミなどです。
当然、コスト見合いでこれら複数媒体を組み合わせます。気をつけたいのは、P/Aの通勤時間です。想定される通勤時間を超える地域に情報を撒いても効果はありません。
想定する対象によっても、媒体が変わってきます。学生などの若い人は、基本的にはネット情報が有効です。勿論、学校などの掲示板もそれなりの効果はありますが、やはりネット情報が圧倒的です。一方、主婦層はタウン情報誌や新聞折り込みが効果的です。
以下は、媒体別の特徴ですので、参考にしてください。
インターネット | 若年層に効果的 簡単な入力で応募可能 |
情報誌 | 若年層に効果的 地域別に細分化されている 駅・コンビニに設置 |
新聞折り込みチラシ | 主婦層に効果的 地域全域に配布 |
学校掲示 | 学生に効果的 学校の協力 学生に安心感 |
店内張り紙 | 店利用者に効果的 |
口コミ | 定着率は高い 範囲は狭い |
募集広告の書き方
募集にあたっては、当然採用条件や雇用環境を記載します。
やはり、最重要項目は時給です。地域の相場をよく調べましょう。せめて平均くらいは欲しいものです。できれば、平均時給より少し高めを設定しましょう。
勤務時間は、応募する人の自由裁量が反映しやすい形が望ましいです。シフトの時間が選べたり、休暇が取りやすかったりする方が選ばれやすいのです。「看板に偽りあり」では困りますので、許容できる範囲で、柔軟な勤務時間を設定しましょう。
交通費支給は常識です。ただし、上限は設定しておきましょう。
年齢制限があれば、記載しますが、上限などをスパッと切らないで、少しくらい超えても柔軟に対応する旨の記載を心がけましょう。実際、少し年齢を超えていても、店の戦力的には効果的な場合が多いものです。
仕事の内容は、実際にやってみたら、イメージが全く違っていたでは困りますので、ある程度仕事のイメージができる程度の記載は必要です。ただ、応募者の気を引くためには、あまりダーティな感じややハードなイメージが持たれないように、若干良いイメージを持てるような記載が望ましいです。