なぜなぜ分析法とは?
「作業場のベルトコンベアが頻繁に止まる」「通勤に使う自転車のブレーキの効きが悪い」「運営するECサイトの売れ行きが鈍っている」などなど、わたしたちは、不意に訪れる、このような現象に苛まれながら、日々の暮らしを営んでいます。
元の正常な状態に戻すには、こうした不都合な現象の発生原因を明らかにしたうえで対策を講じなければなりませんが、発生原因の追求には「なぜそうなったのか?」を繰り返し繰り返し問いかけて、書き出して、可視化することが有効です。それを手助けするのが「なぜなぜ分析法」です。
なぜなぜ分析法の使い方
末尾にテンプレートを添付しましたが、記入例では「ある地域の特定道路で、怪我人が多発している状況を行政が重く見て、なぜなぜ分析法を使ってその理由を探る」というフィクションの状況設定をしています。
まず、左上の枠内に事象の設定をします。続いて、左から右に「なぜそうなったのか」を深堀りすることができますし、上下に「なぜそうなったのか」を枝分けすることもできます。どの程度まで上下左右に要素分解するのかについては、予め決まったルールはございませんので、使い手の裁量次第となります。
分析が終わったら
なぜなぜ分析で「なぜそうなったのか」を究明したら、その後の仕上げの作業は、分析結果に基づいて、元の正常な状態に戻すための対策を導くことになります。
記入例の場合は、「ハイヒールを履くことまでは禁止できない。短期的対策としては、歩きスマホを控えてもらうようなポスターを街角に掲示したり、当該道路を閉鎖して迂回経路を設けるのが精いっぱい。中長期的対策としては、地方債発行により道路舗装財源を確保することも考えたい」という風に、思考をめぐらすのかもしれませんし、もっと考えれば、他にも根本的な原因を取り除けるような妙案が思い浮かぶかもしれません。
おすすめのテンプレート
下図をクリックすると「原因究明テンプレート一覧」に移動します。そのなかに「なぜなぜ分析法」が格納されています。