起業するうえで、ビジネスアイデアを明確にすることは重要ですが
今回お話しするのは、社会的な関連から「ビジネスアイデア」を考えるものです。
特に近年、様々な業界が誕生し、市場はめまぐるしく移り変わります。
社会のニーズに応えようとする「ビジネスアイデア」は、非常に重要と言えるでしょう。
とはいえ、簡単に社会的な観点からアイデアを考えると言っても
漠然としすぎていますよね。
そこで、社会的か観点を3つに分けて考えると良いでしょう。
その3つとは・・・
- 再利用するビジネスアイデアを考える
- 分離を利用したビジネスアイデアを考える
- 応用を利用したビジネスアイデアを考える
では、一つ一つ考えてみましょう。
再利用するビジネスアイデアを考える
再利用ビジネスとは、型遅れや壊れた商品を回収して、
修理・改良することによって、
再び使用できるようにする事業をビジネスにした方法です。
とはいえ、これは新しいビジネスではなく、
以前から注目されていたビジネスです。
例えば、人気漫画や小説、更には型遅れのPCを
回収して清掃・改良を加えることで再び使えるようにする事業は
今では様々な企業が行っており、私たちの身近なビジネスとなっています。
このビジネスの特徴は、中古商品を安く仕入れて
販売の際には「新品」の時の半値以上で販売するため
80%以上の粗利を得ることが出来るという点です。
先ほど例に挙げたPCの再利用についてもう少し詳しく説明しましょう。
最近は、企業でもPC技術革新により、定期的に入れ替えを行います。
入れ替えの毎に新たなPCを購入すると、非常にコストが大きくなるため
多くの企業は、リースPCを採用し2,3年毎に入れ替えています。
3年ほど使用されたPCは、リース業者により回収され
その後、格安PCとして、つまり再利用商品として販売されるのです。
そのリース業者から直接仕入れることが出来れば良いのですが
通常のリースPC販売店から購入したとしても
リースPCは、既にリース料によって商品代金が支払われているため
かなり低コストで購入することが出来ます。
また、リースPCの多くは販売される際に
データが消去されていることが多いため、OSインストールや、
周辺機器とセットで販売することで収益を得ることが出来ます。
上記のように、社会に適合した「再利用ビジネス」は・・・
- 仕入コストが低く
- 売買価格が新品の半値ほどである
ことが条件として求められます。
分離を利用したビジネスアイデアを考える
分離を利用したビジネスアイデアとは、
本来企業内で行う事業を外部に依頼するものです。
分離つまりアウトソージングは、現在ではサービスだけでなく
会計や税務などの人材も外部から調達することがあります。
分離を利用したメリットは、
必要な人材を提供するため、企業側の人材育成の時間やコストを
抑えられるという事です。
もし、あなたが何か技能をお持ちであれば
その技能をビジネスの柱として、企業から一部の仕事を
請け負うことが出来るかもしれません。
また、技能が無かったとしても
必要とされる人材を企業へ「紹介」することで
収益を得ることができます。
企業の業務一部を請け負う、分離を利用したビジネスは
現代のビジネスに適したものと言えるでしょう。
応用を利用したビジネスアイデアを考える
これは、既にある商品やビジネスを利用し
新たな付加価値を付け加えて販売するビジネスです。
最初に紹介した再利用ビジネスも少し関係していますが、
対象とする顧客層を変えてみるのも応用ビジネスの1つです。
例えば「珪藻土(けいそうど)」という材質をご存知でしょうか?
藻類の一種でもある珪藻の殻からなる堆積物ですが、
調湿性能や耐熱に優れているため
リフォームの素材として壁に用いられてきました。
しかし、2016年頃から珪藻土の吸水性に注目され
バスマットとして販売され「水分を”一瞬”で吸収する」と
ヒット商品となりました。
要は、商品の本質は同じモノでも
使用目的や形さらには、対象顧客を変えることで
新たなビジネスとなるのです。
既に社会から認知されている商品でも
応用すると新たなビジネスとなるのは興味深いですね。
社会的な観点から新たなビジネスを生み出す
いかがだったでしょうか?
社会の動きは目まぐるしいため、
社会的な観点に注目すれば、新しいビジネスを生み出すチャンスは
幾つもあるかもしれません。
起業を考えておられる方は、「社会的な観点」を利用したビジネス・・・
- 再利用
- 分離を利用
- 応用を利用
上記3から是非考えてみてください。
そして、出来れば3つのアイデアを複合することで
他の人がマネ出来ないビジネスを考えてみてください。
競合されないビジネスを生み出すことで
あなたのビジネスを成功させることが出来るに違いありません。