開業したり、事務所を移転した際には、通常、挨拶状を出します。近頃はメールで済ますことも見られますが、対象を選別して対応する必要があります。メールで済ます所、手紙にする所を分けましょう。迷ったら、手紙にしましょう。丁寧すぎて問題になることはありませんが、不用意にメールで対応したために、大事な顧客を失うことは避けたいものです。
要は誠意です。企業はお客様や取引先のご愛顧があって、はじめて成り立つのだという認識を持ちましょう。
挨拶状のポイント
挨拶状の書き方などはWEBにいっぱい例文や書き方のサイトがありますので、ググりましょう。以下にポイントを示します。
一番重要なのは、丁寧さです。儀礼的すぎる位で丁度いい感じです。親しみを込める必要はありません。二つ目のポイントは、簡潔さを心がけることです。決まり文句がWEBの色んなサイトにありますので、参考にしましょう。
記載事項は、今後のご愛顧のお願い、開業等の経緯・理由、新しい社名・住所・連絡先などです。住所の地図を付ければ、より親切です。
手紙の場合は、基本的な様式をそのまま使います 。
拝啓で始まり、敬具で終わります。本文の前には時候の挨拶を入れましょう。
以下に月ごとの代表的な時候の挨拶を示しますので、ご活用ください。
1月 厳寒の頃、酷寒のみぎり、極寒の頃、厳冬の折柄、寒気殊の外厳しい折柄
2月 余寒のみぎり、残寒の節、春寒の頃、晩冬の折柄、春寒料峭の頃
3月 早春のみぎり、浅春の頃、軽暖の候、浅暖の候
4月 春陽のみぎり、桜花の節、春暖の候、仲春のみぎり、桜花爛漫
5月 新緑の折柄、初夏の候、青葉の候
6月 向暑の候、立夏のみぎり、向夏の節、梅雨の候、薄暑のみぎり
7月 酷暑の候、盛夏の候、大暑の候、厳暑のみぎり、三伏の節、極所の時
8月 晩夏のみぎり、秋暑の候、残暑酷烈のみぎり
9月 新秋のみぎり、初秋の候、早秋の候、新涼の折柄、白露の候
10月 秋冷の候、清秋のみぎり、仲秋の候、秋涼の折柄、錦秋の候
11月 晩秋のみぎり、向寒のみぎり、霜寒の節、晩秋の候、深冷の候
12月 初冬のみぎり、厳寒の節、歳末の候、寒冷のみぎり、歳暮の候
時候の挨拶例をハガキ縦書きと横書きで例示しますので、参考にしてください。