人生において就職・転職は大きな転換期。
それが起業ともなれば尚更大きな転機だと言えるでしょう。
自分の人生だけでなく家族の人生や生活にも深く関わってくるものでもあります。
家庭を持つ男性の場合、起業した時には家族を養えるようと言うプレッシャーもありますし、
女性は結婚や出産といった大きな出来事もあるわけですから、仕事と生活は切っても切り離せません。
自身で起業した場合、シンプルに言えば収入も売上も発生していれば周囲からあれこれ言われることはそうそうないでしょう。
けれども自分自身が仕事の要となりますから、1日中、1年中仕事のことを考えて動くなど、サラリーマン時代よりも仕事に割く時間が増える傾向にあります。
結局は自分のさじ加減なので、1日くらい仕事を後回しにしてゆっくり過ごすとなると、しわ寄せが全て自分に返ってきますし、
ペース配分をうまくやらなければ仕事がどん詰まりになる可能性もあります。
かといってどんな人でも休息日・休日は大切です。
健康であるため、ストレスを発散するためにも余暇を楽しむ時間は必須。
起業したならば365日のライフプランをしっかりと立てて、先々のこともプランに組み入れておくことが大切です。
といっても仕事にはトラブルがつきもの、時には予定が大きく変更となることもありますが、
その時はその時で変更していけばいいですし、また予定を見直して修正していけばOK。
人生設計図である「ライフプラン」と、仕事設計図である「ビジネスプラン」がうまく噛み合った時、
あなたが立ち上げた事業も成功へと進み始めていると言えるのです。
人生計画・ライフプランの大切さと立て方〜続編〜
<ビジネスプランの立て方>
1:仕事プランを1年ごとに立てる(5年目まで)
2:6年目からは5年後・10年後と立てる
3:売上目標・利益目標を明確に書き加える
4:これから手がける予定の事業は、準備期間・開始時期・販路など細かな予定を書き加える
ビジネスプランを立てたら、次はプライベートプランを組み立てていきましょう。
必ずプラン通りにいかないこともあるでしょうから、ある程度予測や予想・希望の範囲で構いません。
一人暮らしなら結婚の希望時期、家族がいるなら家族構成も含めて考えてください。
すでにお子さんがいるならば、学校の卒業や入学や受験といったイベントも出てきますし、
まとまった費用が必要となる年も出てくるはずです。
女性の場合、妊娠期間中や出産や育児も関わってきますから、そのタイミングで仕事をセーブすることもあるでしょう。
ライフプランとビジネスプランを並べ、妊娠期間中や出産時期には大きな事業を入れないよう調整する目安とすることも大切です。
さらに資格取得の勉強期間や試験時期といった項目、休暇や趣味の予定も忘れずに入れてリフレッシュの予定も立てます。
起業すると事業拡大に必要なステップや資格も見えてくるでしょうし、取得すべきノウハウや学ぶべき項目も出てくるはず。
海外留学を検討するならば、当然プランに書き加えておきます。
これまでの例で、事業がうまくいき始めたので思い切って留学してみたら、留学中に事業が行き詰まって大慌てで帰国する羽目になった、なんてものもあります。
ライフプランもビジネスプランも、年ごとの予定だけでなく1ヶ月や1週間、1日といった細かなプランも立てておきましょう。
注意が必要なのは、SOHO事業を始める方ですね。
自宅がオフィスになりますので、仕事とプライベートが混ざってしまいがち。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと自分で線引きしなければなりません。
混同したままどちらも行き詰まってしまうこともあるので、リズムを掴めれば柔軟に対応できるかもしれませんが、
しばらくは1日ごとの細かなプランにできる限り添って仕事を進めていくことをオススメします。
起業した直後は提出書類の期限など、とにかくやらなければならないことがたくさんあります。
漏れなく予定をこなすためにも、ライフプランとビジネスプランをしっかり練って実践していきましょう。
<企業家のライフプラン・ワークシート>
こちらのワークシートをぜひ活用なさってください。
ライフプランだけでなくビジネスプランも、家族のことも事業のことも絡めてイメージしていくことで
ビジネスもプライベートも見通しが出てくるようになりますよ。