テンプレ迷子にならないための道標
世の中にはたくさんのテンプレが溢れており、どれを使うのがもっとも目的に適うのか迷うこともあります。正しい知識と情報にアクセスことが、迷う時間を減らして、気持ちよく作業に集中することに繋がります。ここでは、目標設定フレームワークの代表選手である「AS-IS/TO-BE」と「GROWモデル」を例に、どちらを使うのかベターかを考えてみます。
「AS-IS / TO-BE」とは?
現在の状態(AS-IS)と理想的な状態(TO-BE)のギャップを明確にするビジネスフレームワークです。現実と理想のギャップを視覚化し、ギャップの解消をサポートすることができます。
「GROWモデル」とは?
①Goal (目標):目標を設定します。②Reality (現実):現在の状況を理解します。③左記①と②から導かれる、目標と現実のギャップを把握します。③Options (選択肢):ギャップを埋めるための選択肢を検討します。④Will (意志):左記③からアクションプランを採択し実行します。
ちなみに「TAPS」という類似フレームワークもございますが、こちらは、To be(あるべき姿)、As is(現状)、Problem(問題)、Solution(解決策)の頭文字をとったものです。プレゼンテーションの構成を考えるためのツールと位置づけられていますが、フレームワークの醸成はGrowモデルと同じです。本編では省略いたします。
「AS-IS / TO-BE」と「GROWモデル」は何が違うのか?
大雑把に申し上げると、まったく同じです。いずれにせよ、理想と現実の羅列で満足せずに、理想の実現や目標の達成に向けた具体的なアクションプランを実行し、成果を出さなければなりません。ひな形ジャーナルといたしましては、すべてのプロセスが1枚に網羅されている「GROWモデル」の活用を推奨します。
ちなみに、「AS-IS / TO-BE」は読み人知らず。「GROWモデル」は、コーチングの草分け的存在であるジョン・ウィットモア氏が考案しました。コンサルティングやティーチングとは異なり、コーチングは「答えはクライアント側が持っており、その答えを引き出すのを助けるのがコーチの役目」というスタンスをとっております。最終的な結論は、他社から与えられるのではなくて、自ら導き出すことを重んじでいるように思います。
おすすめのテンプレート
下図をクリックすると「目標設定テンプレート一覧」に移動します。そのなかに、GROWモデルのテンプレートがございます。ファイルの中に、簡易的な記入例として「社員の男女醸成比を50:50にする」という検討ケースを付けてますので、是非ご覧ください。