ただ起業するだけなら、はっきり言って学生だって高齢者にだって、誰だって可能です。
起業した後、事業を継続する・会社を成長させていく・事業拡大を図っていくためには努力や圧倒的作業量が必要で
さらに相応のスキルも必要となってきます。
起業は誰にでもできるけれども、人はそれぞれ得意なこと・苦手なことがあるもので、
ビジネスを始めるならば得手不得手を見極めていかなければなりません。
逆を言うと、何が苦手で何が得意なのか見誤ってしまうと、ビジネスに失敗してしまう可能性も高くなるのです。
もしもあなたがこれから起業したいと考えているならば、自分にとって何が得意で何が苦手なのか自覚しましょう。
これまでの経験や過去の出来事を客観的に振り返り、
得意分野を伸ばすための方法を考えます。
苦手なことに関してはどうフォローしていくのかを考え、冷静に客観的に分析を進めましょう。
ただ、深く考えすぎるとドツボにハマって、尻込みして動けなくなるかもしれませんので、
深刻に考えすぎず、また分析するタイミングも考えましょう。
そして思い切った行動や選択をするならば、その時期についても考慮しましょう。
また、ビジネスに必須な目標や夢を具合的に考え、あなた自身のライフプランも同時に立てていきましょう。
数年後、数十年後にどんな自分でありたいか、どんな仕事をしていたいと思うのか、ライフプランとビジネスプランを絡み合わせた全体像を作りましょう。
自分自身の整理をつける「棚卸し作業」
過去の自分について整理することを、私は「棚卸し作業」とよSpecialtyんでいます。
・これまでどんな経験をしてきたか
・どんな仕事をやってきたか
・どんな業務をこなしてきたか
・成功したのはどんな時か
・築いてきた人脈はどれくらいか
・起業する時、どれくらい資金を調達できるのかetc
これまでの自分、少し先の自分を冷静に分析する作業のことです。
この棚卸し作業ができれば、自分がこれから武器にできるアイデアや価値や能力が見えてくるはずです。
ビジネスや趣味における棚卸し作業
棚卸しの一環として過去の仕事を分析してみると、自身の持つ長所や短所、得意分野や弱い点が分かりやすくなります。
得意分野をどう伸ばしていくべきか、弱い部分をどうフォローしていくのかという対策も見えてくるはずです。
単独で開業した方がうまくいきそうか、信頼できる人物と一緒に起業してた方がいいのかなども分かるでしょう。
ビジネスにおける棚卸しの流れはこちら!
・過去にしていた仕事を時系列で並べる
・それぞれの仕事について5段階評価を加えていきます。
1:どのような成果が出たか
2:どれだけ充実していたか
3:楽しみや苦痛どちらが多かったか
・仕事の内容を以下のように分類分けします
企画、営業、調査、研究、開発
この棚卸しの流れというのは趣味の分析にも応用できますので、ぜひ一度やってみてください。
趣味はビジネスに活用できるケースもありますので、趣味の棚卸しもやってみる価値はありますよ。
これまでの人間関係の棚卸し
人間関係の棚卸しと聞くとイメージが悪いかもしれませんが、決して悪い意味ではなく
これまでに築いてきた人間関係を客観的に分析することを指します。
ここでポイントとなるのは、自分がまっさらな状態で起業した場合に、仕事で関わっておきたいと思う人脈をピックアップしましょう。
勤めていた会社で培った人脈というのは、あくまでも会社というバックがあって
会社所属の社員という肩書きがあったからこその人脈です。
企業する際にはそれらの肩書きは過去のものに過ぎません。
ただし過去に勤めていた会社で築いた人脈が、新たに起業するときに繋がってくる可能性もあるので
冷静に慎重に棚卸しして分析していきましょう。
自分自身の弱い面をフォローして欲しいと考えた場合、どんな人物に協力して欲しいかということも考慮しましょう。
あくまでも一人の起業したばかりの経営者として支援してくれる人をピックアップしましょう。
資金面での棚卸しをしよう
これまでは過去の仕事や人間関係について分析するべきだと紹介しましたが、同時に資金面での棚卸し・整理分析もしていきましょう。
資金面の整理は以下のような分類わけをして、さらにそこから詳細を分析していきます。
・ビジネス資金
・情報収集や紹介などの資金
↑これらから、どのくらい資金を用意できるのか、どのくらい費用がかかるのか、情報収集の方法や人脈紹介の有無などを整理してください。
起業するなら絶対に無視できないのが資金の工面。
株式会社は最低金額1円から設立することができますが・・・自宅県事務所にするとしても様々な経費がかかってくるものです。
名刺代や印紙代など諸々。ある程度の資金は必ず必要です。
さらなる事業拡大なんてことになれば、より資金が必須となるでしょう。
自分で出資できるケースもあれば、補助金を申請したり投資を受けたり借り入れしたり。
出資金や援助金を出してくれそうな人、受け入れてくれそうな機関も資金の棚卸しの段階でまとめておきましょう。
まとめて可視化できるようにしておけば、どの程度の規模なら起業しても問題ないか明白になり、事業の進め方や形態もイメージしやすくなります。
どれくらいの金額を工面できるのか、細かい額までピックアップしてください。
具体的な開業資金が出てきたら、さらに分類させます。
・開業費
・営業経費
・事務所経費などなど
企業における考え方(マインド)を整理する
ビジネスの根底を支える考え方・マインドで整えておくべきポイントをご紹介します。
強い意志と社会に貢献したいという思い
ビジネスを成功させたいという強い意志。
そして仕事の成功だけでなく、顧客満足度を高めるためのサービス提供、ボランティアなどの社会貢献の心も持っていたいものです。
ポジティブで前向きでいること
すぐに他の意見を批判する、否定的なものの見方をしているとチャンスを逃してしまいます。
前進できないでしょうし可能性を潰すことにも繋がります。
いつだってトラブルはつきもの、順調に進むことの方が珍しいのです。
ビジネスではネガティブ思考よりもポジティブ思考でいることが重要!
そうプラスに持っていくかを意識することで前進に繋がります。
・フットワークの軽さと忍耐力と強い精神力
自分でビジネスを始めた場合、ミスや失敗は自分で取り戻さなければなりません。
壁にぶつかってもトラブルに見舞われても、簡単に諦めない精神力と忍耐強さが求められます。
さらに浮かんできたアイデアをフットワーク軽く実行することも大切です。
何かトラブルがおきた時にも行動力があれば問題解決までスムーズになりやすいのです。
努力を継続、好奇心と向上心を忘れない
ビジネスが順調だからといって過信は禁物です。
あなたの上にはまだまだ上級者たちがいるわけで、常に好奇心と向上心を持っていなければ
下からの追い上げにすぐ負けてしまうのがこの世界です。
人生はいつだって勉強だと思い、努力し続けることが大切です。
さらに探究心も持ち続けることで次のビジネスのイメージに繋がります。
積極的にコミュニケーションをとる
ビジネスを成功させるための重要なキーワードとなるのが人脈、人との繋がりです。
人脈はかなり大切にすべきものであり、将来の支えやサポートとなる可能性もあるため、疎かにしてはいけないのです。
先を見据えていつでも積極的にコミュニケーションを取り、良好な人間関係で痛いもの。
事業拡大となればさらに部下も増えるでしょうから、部下のモチベーションをキープさせるのも企業成績に直結します。
社内の人間関係についても風通しよく良好であるように心がけましょう。
健康第一、自己管理はしっかり!
ビジネスのトップとして働くことになると、忙しくなるでしょうし事業が大きくなればそれだけ心も体もハードモード。
休めずに体調不良でダウンすることのないよう、常に健康管理・自己管理に気をつけましょう。
起業家にとって自己管理能力の高さは必須スキルです。
ビジネスのために磨きたいスキル
ビジネスプランを理論的に組み立てるスキル
事業成功のために立てておきたいビジネスプラン。
目標や問題や課題をプランに練り込み、達成や解決のためにどうしたらいいのか理論的に考えるのも起業家の仕事です。
全体像の把握、細部の把握が正確な判断の材料となります。
ビジネスプランが立てられなければ資金集めのための説明もできないでしょうし、販路拡大や資金調達の説得力に欠けてしまいます。
経理のスキルや計算能力は必須
毎年作成しなければならない決算書。
その中には損益計算書や貸借対照法などの簿記・経理スキルが求められます。
数字を把握し理解することで判断力の精度は上がります。
税理士・会計士にサポートしてもらうのもアリですが、自分で数字を理解できなければ成功は難しいでしょう。
起業するなら絶対必須なマーケティングスキル
マーケティングの中身は多岐に渡ります。
・需要の調査
・サービス最適化のための市場調査や企画、開発
・売り上げるための販路開拓や促進
どれだけいい商品だから売りたいと思っていても、ユーザーが欲しいと思わなければ売れないのがビジネスです。
ビジネスにおいてマーケティングスキルは必要不可欠なのです。
実務スキル
起業時には様々な書類を提出しなければならず、社員を雇うならば雇用保険に社会保険に労災に税金関係など、実に多くの手続きや書類さばき、いわゆる実務が必要となります。
ただ記入例を移しておけばいいというものでもなく、間違いのない状態、そしてこちらに有利な書類を意識するのも実務のポイントなのです。
実務ができる人員を雇うとしても、トップに立つ人間は実務についても基本的な知識や理解は求められます。
人を雇うならばマネージメントスキルも必要
たった一人二人であっても従業員ができたならば、マネージメントスキル・管理能力が求められます。
事業拡大となればさらに従業員数も必要となるでしょうし、それだけ管理能力も必要でしょう。
どのように従業員をまとめていくか考えなければなりませんし、教育や待遇についても考慮しなければなりません。
情報収集スキルとネット活用スキル
誰もがネットを便利に使う世界。
昔よりも様々な情報を集められますし、解析力・分析力も向上し続けています。
最初のうちは費用がさほどかからなくとも、後々それなりの費用が求められるかもしれません。
さらにネットを活かすスキルがあればさらに販売促進効果が期待できますし、オンラインショップを開けたり販路拡大が狙えます。
そのためにも基本的知識や傾向は学んでおき、コスパを抑えながらも有効活用する方法を生み出すため、一つでも知識は多い方が有利になります。